【独学ピアノ】人前で弾くと身につく3つの力

どーも。おっさんピアノです。
ピアノの独学を初めて6年目になります。
さっそくですが
皆さんは最初に人前でピアノの演奏をした日のこと覚えていますか。
私はしっかりと覚えています。
もうその日のことを思い出すだけで、脇汗じっとりです。
あれだけ練習した曲なのに。
全然上手く弾けませんでした。
惨敗です。

練習の完成度と比べて1/3くらいしか弾けませんでした。
それくらい練習と人前での演奏は違いがあります。
ただ、私は幸いなことに、介護の仕事の合間にピアノを弾かせていただきます。
おじいちゃん・おばあちゃんたちの前で。
仕事が休み以外は毎日弾くので最低でも週5回は人前で弾きます。
そんな生活を5年間続けた私が、感じた「人前で弾くと身につく3つの力」について解説していきます。
演奏をとめない力
まずは演奏をとめない力です。
ピアノの演奏が曲の途中で失敗しても、曲を止めずに最後まで演奏しきること。

これは、簡単なようでとても難しいです。
今では演奏が止まるような失敗をすることはありませんが、ピアノ歴1年目の頃は、よく演奏を中断してました。
一度間違えてしまうと、そこで演奏が止まってしまいます。
ミスタッチした後、どう演奏をリカバリーをするのか。
この「演奏をとめない力」は
人前で演奏することで成長するアビリティです。
なので普段の練習では、なかなか磨かれにくいです。
人前で適度な緊張感をもって演奏することで培われます。
なので、とりあえず一曲がある程度弾けるようになったら
人前で演奏しましょう。
ごまかす力
2つ目の力は「ごまかす力」です。
「演奏をとめない力」と少し重なる部分があります。
この「ごまかす力」も人前で演奏するときに超重要です。
とくに
私は、苦手な曲を演奏するときに「ごまかす力」を多用します。
5年間で100曲以上弾けるようになったのですが、
中には「完成度が高い曲」と
「何とか弾ける曲」
というものがあります。
なので、「なんとか弾ける曲」を人前で演奏する時に、ごまかしを多用します。
どう使うかというと
間違えそうな所は、あえて弾かない。
です。
右手の場合は
- リズムが早く、メロディを弾き間違えしそうな部分
- 左手のコードが難しく、左手に意識がそれる箇所
などでよく使います。
あえて弾かないと言っても、最大でも音符2個分程度です。
左手だと
- 右手のメロディが忙しい時
- 左手のコードが普段馴染みのないコード
- コードの移り変わりが早い
などでごまかすことがあります。
左手のごまかしは、コードを変えるのを1か所スキップする程度のごまかしです。
どれも、お客さん(私の場合は、おじいちゃん・おばあちゃん)が違和感を抱かない程度のごまかしです
このごまかす力も普段の練習では培われにくいです。
おじいちゃん・おばあちゃんが私の「ごまかす力」を鍛えてくれました。
本当にありがとう。
お客さんに合わせる力
最後です。
お客さんに合わせる力です。
何に合わせるのか。
それは、「お客さんの目的」に合わせます。
もちろん私のお客さんは「おじいちゃん・おばあちゃん」たちです。
おじいちゃんたちの目的は「歌を歌うこと」です。

私のピアノ伴奏を聴いてうっとりすることが目的ではありません。
私のピアノを踏み台にして、楽しく歌うことです。
なので、不必要な音の装飾や、長い前奏・間奏などは不要です。
ゆっくりしたテンポで歌いやすいキーの高さで演奏する。
時にはガイドボーカルの役割もして、歌いやすくなるようお手伝いをする。
物忘れがある方ばかりの時はシンプルな曲(童謡)を中心に選曲する。
テンポが遅れている人がいるなら、演奏を遅らせる。
私を見ながら楽しそうに歌っている方がいるなら、視線と笑顔をふりまく。
耳が聞こえにくい人がいるときは左手のコードを強く叩いて歌のリズムを取りやすくする。
「何故か普段は会話もできないくらい耳が遠い方が、ピアノの音は聞こえる」といったケースがよくあります。
そして最後はしっとりした曲で終わらせる。
これは、アップテンポの曲で終わらせると気持ちのクールダウンができないからです。
認知症の方が歌唱を終えて、気持ちが高ぶりすぎて不穏(ソワソワする)にならないよう、最後の1.2曲はしっとり終わらせます。
細かいことを挙げたらキリがありませんが、
こういった「合わせる力」が必要なのは、人前で演奏して初めて気づきました。
本当に大事な能力です。
誰かの前で演奏する以上は、
自分が気持ちよくなるだけの一人よがりの演奏はNGなケースが多いです。
ただ、これは意識することですぐに身につく能力ではありません。
場数を踏んで、少しずつ「気づき」を増やす。
これにつきます。
近道はありません。
だから、ピアノは楽しい。
自分で行動しないと、「人前で弾く機会」は生まれない
人前で弾く機会を手に入れるために、自ら行動しましょう。
「演奏が上手い」、「ピアニストとして知名度がある」、「ピアノ教室に通っている」
などの理由がない限り、独学でピアノをしているだけじゃ、演奏機会は転がってきません。
手っ取り早く取り組みやすいのは、
ストピ

です。
ただ、ストピって結構勇気いりますよね。
実際、まだ私はストピに挑戦したことがありません。
手前で演奏している人がすごい上手な演奏をした後に、
次に自分が弾く。
こんなシチュエーションだったら
プレッシャーMAXでゲロ吐きそうです。
ただ、私は始めたての人がストピしている姿を見ると
応援したくなります。
ちょっと話しかけたくなります。
- ピアノ歴何年ですか?
- 独学でピアノしているんですか?
- 矢継ぎ早に質問投げたくなります。
なので、あまり肩肘張らずに
「ストピ」
してみてください。
まとめ
人前で弾くと身につく「3つの力」をご紹介しました。
- 演奏をとめない力
- ごまかす力
- お客さんに合わせる力
どれも一人で鍵盤を叩いていても、身に付きにくい「力」たちです。
私もそろそろ「ストピ デビュー」します。
良かったら一緒にデビューしませんか?
ピアノ独学初心者に少しでも役に立てたら幸いです。
それでは、おっさんピアノでした。